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「ジャンゴ~繋がれざる者」を見ました。

ディカプリオが悪役に挑戦したことで話題の、タランティーノ監督のマカロニウェスタンです。

「スキヤキ・ウェスタン~ジャンゴ」という映画が前にあったなぁ、と思っていたのですが、「ジャンゴ」というのは、マカロニウェスタン物ではよく使われるヒーローの名前なんだそうです。
元々は「続・荒野の用心棒」の主人公の名前で、それがヒットしたため、「ジャンゴ」の名前がよく使われる様になったとのこと。
ちなみに調べたところ、「スキヤキ・ウェスタン~」にはタランティーノ監督も出演していました。

上映前の予告編が、スタローンシュワルツェネッガー死霊のはらわたリメイク、と来たのはどういうことなんだ!?という疑問は、映画の序盤ですぐに解消されました。
まぁ、タランティーノの映画に行こう、と思う人に、バイオレンスはちょっと…なんて人はいないとは思いますが、序盤からウヒャ~ッとかまされるバイオレンスシーン。
血しぶきもただの血しぶきでなく、ちゃんと?何がしかも一緒に吹き飛んでると感じさせてくれる、バイオレンスさでした。


奴隷商人に売られる途中で、元歯医者の賞金稼ぎ・Dr.シュルツに買われたジャンゴは、彼の助手として働くことになる。
生きる術を得たジャンゴは、自分とは別々に売られてしまった妻のブルームヒルダを助けに行こうとするのだったが、力ずくで行こうとするジャンゴにシュルツはからめ手から行こうと提案する。
妻の買い手の大農場主・キャンディを騙して、なんとか妻を買い戻そうとする二人だったが…


2時間40分の上映時間でしたが、最後まで面白かったです。
バンバン人が死にますが、一番見るのがしんどかったのは、奴隷同士をローマの剣闘士よろしく闘わせていた場面でした。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」でも思いましたが、武器として洗練されてないもの(今回は肉弾戦)で闘うのを見るのが一番しんどいですね。
アカデミー脚本賞を取ったそうなんですが、それにはやや疑問が。
多分、西部劇の形を取りつつ、ちゃんと南部の黒人奴隷の問題も描いてる所が評価されたのでしょうけれども、人が死にすぎ…
終盤、一気に劇画調になったのはタランティーノの照れ隠しなのかな?
「やっぱ、こうだよね。」っていう声が聞こえてきた気がしました。

話題の悪役なディカプリオですが、以前にトム・クルーズでも思いましたが、どこか愛嬌があるんですよね。
やっぱり彼はスターですね。
ていうか、宣伝されているほどの悪党でもないですし。(いや、私の想像がひどすぎただけじゃないのかとか、そんなことは…)
大農場の二代目なのでボンボン臭さが抜けない感じもなんとなく憎めないし、黒人を奴隷として使いながらも、自分は黒人に育てられたっていう矛盾も抱えていたりして、なんというか横暴なだけの主人ではない感じがしました。
もちろん、逆らう奴隷にはその奴隷の心情なんて慮ることもなく、過酷な罰を下したりはしますけれども…
それに、あれだけの奴隷を食わせているだけでも、ちょっと尊敬していしまいます。
そりゃ、奴隷に賃金を払う必要もなく、無料働きをさせているのですけれども、それなら南部の農場のどこも同じ条件ですし、その中であれだけの農場を維持し、屋敷で使っている無駄に多そうな奴隷も含めて奴隷たちを養い、自身も贅沢をしているっていうのは、結構大したもんなのでは…なんて思ってしまいました。
キャンディがさせていた、剣闘士まがいのマンディンゴは史実的にどうなのか?という意見もありそうですけど、可確かに「なかった。」とも言い切れない感じではありますよね。

ジャンゴを助けるシュルツがドイツ人という設定が、あっちこっちで利いているのですが、一番利いていたのは、ジャンゴがシュルツを超える場面ではないか、と私は思いました。
白人の賞金首に対しては、非情な裁断を下すシュルツですが、黒人に対しては非常に同情的です。
シュルツが歯医者を辞めて賞金稼ぎになった背景は描かれませんが、単純に金銭だけが理由ではなく、犯罪に対する義憤もあったのではないかと思います。
警察組織が不十分な社会の中で、被害者を泣かせてのうのうと逃げおおせている犯罪者が許せなかったのでしょうね。
一方、黒人を奴隷として使う南部社会に対しては、完全に外部の人間の感覚で見ていたのでしょう。
当事者ではないよそ者のシュルツと、当事者であるジャンゴとでは、必要になる覚悟の大きさの認識にズレが出るのは仕方がないことなのかな、と思いました。

キャンディ農場の執事といっても良い位置にいたスティーヴン。
黒人であるにもかかわらず屋敷を取り仕切り、ディカプリオ演じるカルヴィン・キャンディのじいやとも言える彼を、サミュエル・L・ジャクソンがいやらしく演じていました。
黒人同士なのに差別する歪みと、人間のいやらしさが本当によく出ていたキャラクターでした。
主人の気に入られるかどうか、という不安定な要素で決まってしまう待遇でしょうけれども、奴隷制度の中で彼のように「上手く」やっていた黒人もいたのでしょうね。

と、途中までは考えさせられる展開もあったのですが、終盤は一気に劇画チックな展開になります。

ジャンゴ自身、奴隷制度うんぬんの根本的な解決を目指していたわけではないですからね。
それこそ、当事者である彼自身、簡単にどうこうできると思っていないでしょうし。
この映画の目指すところも違うのでしょう。

なので、そんな方向でのスッキリ感はありません。
でも、最後まで面白かったです。

ん?最後まで?だったかな。
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