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BLACK BLOOD BROTHERS 11

ついに、ついに最終巻です。
特区奪還は成るのか?九龍の血族との決着は?いきなり縮地なんかで飛ばされて無事ですむの?ミミコちゃん!とか、気になることが一杯です。

そして一番気になるのが、ジローの血の宿命です。
賢者イヴの血族の守護者は、賢者からその血脈の歴史ごと「血」を預かり、来るべき目覚めの日に「血」を返すという宿命があるのです。
その際、守護者は賢者へ吸収され、賢者の血脈の一滴となる…要するに、「個人」としての存在は消えてしまう訳なんです。

特区陥落の7巻なんかは本当にボロボロ泣きながら読んでいたのですが、最終巻は結構冷静に読めました。
ていうか、イイトシして泣く方がおかしいのですが…
盛り上がっていない訳ではありません。
けれども、各キャラクター達がすっかり覚悟を決めて最終決戦に挑んでいるからでしょうか、静かな心で読めました。
見届けようっていう気持ちに似ていたかな?

ラストは、長期連載作品のお手本のような清々しいラストでした。
きちんとENDマークが付けられているのですが、未来へ続く道を感じさせてくれる、というか。
特区を巡る戦いは確かに終わったけれども、新しい世界を築いて行く戦いはこれから、といった感じでしょうか。

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icon BLACK BLOOD BROTHERS 11
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気になることがたくさん、なんて書いて矛盾してるのですが、いざとなるとあまり書くことが出てきませんね。

もうカラー口絵からして両陣営総力戦という、わくわくする始まりな最終巻でした。
ストーリーについてはあまり触れませんが、本当にこの作者の書くアクションシーンはスピード感があって、たまりません。
文章の持つスピードに、こちらの目と頭が振り落とされそうでした。

九龍の血族の祖、アダムがなぜ「導者」と呼ばれるのか?
その理由が分かった時は、ちょっと切なかったです。
世界が大きく変わる時が来ていた。
ゆえに、アダムが吸血鬼の祖として覚醒し、「賢者」であるアリスが香港の地にいた。
二人は対峙して、アリスが死に、アダムもジローによって灰にされ、そして「特区」へと運ばれた。
そこには新しい秩序を築こうとした人たちがいて、そしてミミコがショーゴに拾われた。

すべてが大きな流れのうねりの中で、偶然の顔をして配置され、動いていたのかと思うと、何の為の個の意志だろうとも思えるけれど、個は世界の部分でもあり、全てでもあるのであろうとも思えます。
個なくしては世界はありえない。
たとえどんなに孤独な個であっても、その孤独なあり方で世界は変えられているのかもしれません。多分生きている限り、世界と無関係ではいられないんでしょうね。(もしかしたら死んでしまっても)
なんか、ざっくりとそんな事を思いながら読んでいました。

このシリーズの初めに「賢者」の血族の宿命を知ったには、ジローが死んでしまう運命であることが、単に悲劇的にしか思えなかったんですが、シリーズをここまで読んで来ると、その捕らえ方が大きく変わっていることに少し驚きました。
ジローの運命に対する覚悟が深まっていくのを読んでいく内に、こちらの理解も深まった感じでした。
それだけに、最後に都合の良い奇跡に逃げないで正面から向き合った作者の姿勢には拍手を送りたいです。
長編のラストは、やっぱりハッピーエンドが良いですが、安いハッピーエンドではだめなのです。
そういった意味では、丁度良いほろ苦さを含んだ爽やかなハッピーエンドだったのではないでしょうか。

九龍の兄弟たちも、それぞれが背負ったものがあって、それゆえに自然と本流からはぐれてしまった人たちで…描かれ方の足りなさが、丁度良かったです。

ミミコのワインとした約束が「十二国記」の延王と似ているなぁ、なんて感慨深く思ったりして。
だって、ただのカンパニーの職員だったミミコが、あの世界では名君と呼ばれる人と同じ所に至ったんですから。(ちょっと言いすぎか)
ミミコの方には寿命があるんだから大変ですよ。
延王は下手打たない限り、不老不死ですからね。







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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

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