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四日間の奇蹟を見ました。

前々から不安だ、といいつつ「四日間の奇蹟」を見てきました。
セカチュー、いま会い、に続く…とか宣伝されていたんですが、ちゃんと原作に沿ったお話になっていて安心しました。
そう、
恋愛映画じゃありませんから!
泣けますが、恋愛映画じゃありません。
そんな要素がないとは言いませんが、決してそれがメインではないです。

将来を嘱望されたピアニスト、如月敬輔はロンドンでリサイタルを成功させた帰り、日本人親子が強盗に襲われる所に出くわすのだった。その幼い娘千織を助けたために彼は左手薬指の神経を断裂してしまう。ピアニストの道を諦め失意の中にいた彼だが、身寄りのない千織を引取り保護者として生き始める。
サヴァン症候群と診断され、脳に障害がある千織には一度聞いただけで曲を覚えることが出来る才能があった。その才能を見出した敬輔は千織にピアノを教え、各地の施設を共に慰問する日々を送るのだった。
 ある日訪れた慰問先の療養センターで二人を待っていたのは、敬輔の高校時代の後輩、岩村真理子だった。


この映画は小説と違って、この岩村真理子の描写を中心にしているように思います。小説はもちろん如月敬輔の方が主人公なんですが、この映画ではあまり敬輔の描写されていません。
小説では、敬輔という人は高校時代は近寄りがたい孤高の王子(今ちょっと「王子」って聞こえが悪いですね)というイメージで、ピアノと自分以外のものには興味がない、という人間に描かれていました。千織を助け、面倒を見ていくうちに彼も変わっていく、という描写があるんですが、その辺りが映画では描かれていないのです。
その辺りを補っているのがキャスティングかな?
吉岡秀隆ではちょっとイメージが違う、孤高さが違う、と思っていたのですが、ピアノだけが全てだった敬輔が人間らしさを取り戻していくエピソードが省かれるのであれば、吉岡秀隆の持ち味でそれを補ったのかな、と今は納得できます。
でなければ、きっともっと敬輔は薄っぺらな印象になったのではないかと思います。
驚いたのは千織役をやった女の子。本当に上手でした。
障害がある千織の演技も見事でしたし、そうでない状態の時も上手でした。
あと、真理子役の石田ゆり子。幸薄そうな役が最近多いような気がするんですが、久し振りに明るい笑顔の石田ゆり子が見れました。(まぁ、真理子も幸多い役か、というと…)

さて「奇蹟」なんですが、真理子と千織が事故に遭ってしまい、千織の中に真理子の意識が入ってしまう、という事が起きてしまうのです。
これをきっかけに、明るく皆に慕われていた真理子の影の部分が浮かび上がってくるんですが、やはり映画は時間が足りないので真理子の「明」の部分の描写が足りていないかな?という感じがします。私は小説の方を先に読んでいたので情報は補完されるんですが、映画だけを見た人は人間関係の描写が足りなくてちょっと物足りない映画になっていたのではないかと思います。
療養センターの人たちを笑顔で支えていた真理子と、自分の人生を嘆く真理子の落差が映画では少し足りないし、真理子とその周りの人たちとの関係の描写も不足気味かなぁ、と。
敬輔との関係も物足りなく感じられたかもしれません。

私は二人は別に恋愛感情のようなものはないとは思います。
真理子にとって敬輔は「幸せ」だった時の憧れの「初恋の人」で、敬輔にとって真理子は人間関係を粗末にしていた「過去」から現在目の前に現れた人で、真理子にとって敬輔は幸せの象徴、敬輔にとっては、真理子は過去の後悔の象徴みたいなものかも知れない、と思っています。知らずに踏みつけて来た優しいものへの贖罪もあっての真理子への優しさなのかな?
でも残念ながら、もし私が映画だけを見たのならば感じ取れなかっただろうと思います。
全体的に描き足りない所が多々あった映画のようには思いましたが、私は素直に感動できたし、良かったと思います。

これは映画ならではだと思うのですが、療養所のある島の風景がとても素晴らしかったです。青い海があって、山があって、時間によって、天気によって姿を変える広い空があって。
この映画で起こる奇蹟は、結構他の作品でも起こる奇蹟だったりすると思います。でもここの空が加わったことで、起こった奇蹟がさらに素晴らしく映った様に思います。
あまり泣かない私ですが、薔薇色の朝焼けの空を見て涙が出ました。
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