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「次郎長三国志」を見ました。
2008/06/28(Sat)
なぜか、機会に恵まれて試写会に行ってきました。
この映画は9月公開だそうです。
みなさん、お父さんにでも教えてあげて下さいね。30歳以上の方。

会社で、いきなり「急なんだけど行かない?」と言って、試写会のハガキを差し出した友達。
「何でも見るよ」を普段から標榜している私ですが、次郎長といえば「おひけぇなすって」の世界。
そいつぁ、いくらなんでも渋すぎる…
しかも開始が19時半と遅めで帰りがしんどいなぁ、なんて思って躊躇していたら、ものすごく不思議そうな顔で「行かないの?」と聞かれました。

まぁ、中井貴一主演だし、鈴木京香だし、岸部一徳や温水洋一、北村一輝も出てるし、「まぁ、悪い物になっているはずがない面子だな」と見に行きました。
監督は津川雅彦こと、マキノ雅彦。
絶対に監督のカオでキャスト集めたでしょう〜っていう、本当に豪華で芸達者なメンバーが出演している映画でした。

傑作なのは、終わってから。
私が残業したもんだから友達とは別々に会場に行ったんですけど、帰りに出口で会って一言。
「私、次郎長ってどんな人なのか知らなかったんだけど、知ってた?」
全くどんな映画か分からずに、人のことを誘ったみたいです。
誘われた時の私の微妙な顔を見て、ものすごく解せない様子だったのはそういう訳だったようです。

「一般常識だよ。」
と言っておきました。


さて、本編。
私も、次郎長のことなんて上っ面しか知らなかったわけなんですが、面白いことに気が付かされました。
時代劇はよく見るし好きなほうなんですが、ここまで徹底的に武士が絡んでこない時代劇は見たことがなかったんだなぁってこと。

日本史の表舞台では幕末、黒船来襲に始まる開国問題が紛糾して、幕府に代表される武家社会はてんやわんやな時代です。
丁度今の大河ドラマ「篤姫」の時代でもありますよね。
その裏で、次郎長のような親分衆の社会もあったわけですね。
興行をうったり、賭場を仕切ったり、港湾の荷捌きを仕切ったり。
次郎長も、後には表の歴史に関わっていく事になるのですが、映画で描かれるのはまだまだ売り出し中、どんどん名を馳せていく次郎長一家の物語です。

まぁ、詳しいストーリーは置いておいて。(これ見ようって人は分かるでしょう)
男は義理人情に篤く、時にはそのせいで上手く世の中を渡れなかったり。
女はそんな男を叱咤しながらも陰で支え、粋で気風がいい、みたいな。
現代の感覚で見るとすわりが悪いかもしれませんが、まぁ様式美というかなんというか。
夫婦愛や、友情、家族愛。人間関係が描かれていた映画でしたね。

けれども、なんと言っても役者陣ですよ。
中井貴一はじめ、本当に俳優達の演技が過不足なく連携しあって、調和していて、そういった意味では見応えがあって最後まで退屈はしませんでした。
鈴木京香は、今回は典型的な時代劇ヒロインだったので、なんか久し振りにこヒロインヒロインした京香さんを見たような気がしました。
…ただ、出演陣の平均年齢、高いですね。
いや、ぶっちゃけ次郎長が何歳設定なのか、皆目検討が付かない中で見ていました。
いつの間に、高岡早紀は粋でいなせなフリーの壷振り師が似合うようになってしまったんだろう。
そして荻野目慶子は、どうして出てきた瞬間から絶対に良い人ではありえない、という空気を振りまいているんだろう。
佐藤浩一も出ていたので、思わず昔見た「四谷怪談」を思い出しました。
このあたりから、荻野目慶子は怪しい役が多くなっていったような気がするので。

ここまで、豪華なメンバーがそろ映画というのはなかなかないでしょうね。

試写だからか、大きな場面転換でのつなぎが雑で甘かったです。
あと、ストーリーも佐太郎・お園夫婦の場面の辺りは、ちょっと冗長になっていたような…
あの辺りはちょっと短めにした方がよかったかなぁ、なんて思いました。
出てくる女性のほとんどが、旦那の無事を祈りながら待っていたのですから、もういいんじゃない?って感じでした。

でも、時代劇を見慣れていない友達は、イマイチ話が分からなかったそうです。
…見慣れてない人は、そもそも映画館でこの映画は選ばないだろうしね。



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