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「幻影師アイゼンハイム」を見ました。
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2008/06/23(Mon)
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「アフター・スクール」を見たかったのですが、仕事終わりでは間に合わず…
第2候補のこれにしました。 どうもアメリカでは「プレ・ステージ」と同時期に公開していたみたいです。 向こうは派っ手派手な映画なんですが、こちらの映画はそんな派手さはありません。 アイゼンハイムのイリュージョンの仕掛けなんかは、メインではないんです。 メインは公爵令嬢ソフィーとの身分違いの恋、ラブ・ストーリーなんですよ。 アイゼンハイムに、エドワード・ノートン、狂言回しの警部ウールにポール・マラッティ、公爵令嬢のソフィーにジェシカ・ビール 監督・脚本のニール・バーガーはCMやTVスポットの監督をしていたそうです。 奇術に魅せられたある家具職人の息子は、どんどん奇術の不思議、人を驚かせる喜びにのめりこんで行く。 そんな日々の中出会った、公爵令嬢のソフィーとの身分違いの恋。 許されない幼い恋は、やはり大人たちによって引き裂かれてしまうのだった。 「私たちの姿を消して、私を遠くに連れて行って。」というソフィーの願いを、少年の彼は叶えることは出来なかった。 彼女を失った彼は、一人故郷を去り、奇術の修行のたびに出る。 19世紀末のウィーン。イリュージョンが持てはやされ、技を競い合うイリュージョニスト「幻影師」の中でも天才と注目される男がいた。 「幻影師アイゼンハイム」 故郷を去って修行の旅から戻って来た少年の成長した姿だった。 そしてアイゼンハイムは、皇太子の婚約者となった公爵令嬢ソフィーと再会するのだった。 驚愕のラスト!とか言われてますが、あんまりハードルを上げて見に行くのも、どうかと思います。 見終わって思ったことは「名探偵コナンみたいだなぁ」っていう感想でした。 ラストはどうなるの?っていう映画ではなく、ラストまでどうやっていくの?っていう映画だったので。 お話は半バレ状態で進んでいきますから。 ただ、どこからアイゼンハイムは仕込みを始めていたのか… これを考えると、「やられた〜」という気分になります。 それが爽快で痛快でした。面白い映画でした。 以下、ネタバレもありで。
面白いのですが、ちょっとキレイに纏まりすぎというか、無駄なく物語が進みすぎというか…
そこがちょっと残念かな〜という、贅沢な感想を抱いてしまいました。 舞台は19世紀末のオーストリア、ハプスブルク帝国の崩壊の足音が聞こえて来ている時代です。 幻影師とはいえ、舞台上のアイゼンハイムは怪しい装束を身に付けるでもなく、タキシードに身を包み外国で学んできた学者のような雰囲気でした。 「プレ・ステージ」もそうではあったんですが、あちらはエンタイーティナーって感じなのに対して、エドワード・ノートンは本当にどこか遠くの国で神秘を学んで来た学者が、講義を聴衆に聞かせているようでした。 だからこそ、種も仕掛けもある彼のイリュージョンが現実味を帯びるんでしょうね。 その舞台を見に皇太子レオポルドがやって来て、そのための警備の下見にやって来るのが、皇太子の腹心でこの物語の狂言回しでもある、ウール警部。 彼が最後までいい味を出していて、中間管理職っぽくありながらも信念を捨てない、いい感じのおじさんでした。 いい味を出しているといえば、ルドルフ皇太子がモチーフと思われるレオポルド。 尊大で切れ者で、横暴でプライドが高い。年は食ってますが皇子サマですね。命令するのに慣れてますっていう空気がありました。 演じているのはルーファス・シーウェルという人なんですが、「トリスタンとイゾルデ」でトリスタンにイゾルデを取られちゃった王様もやってましたね。…また、取られちゃうんだっていう(笑) アイゼンハイムとソフィーのことも追い詰めますが、腹心のウール警部のことも追い詰めます。 彼の存在感がなければ、アイゼンハイムとソフィーの物語も盛り上がらないんですよ。 ところで、このルーファスさんを見ると、渡辺謙さんを何となく思い出してしまうんですが、私だけですかね。 そんな皇太子にケンカ売るもんだから、心配したソフィーがアイゼンハイムの所へ掛け付けて、お互いの想いを確認し合ったりした訳だから、再会したのも、愛が再燃したのも、むしろレオポルドのお陰? そして駆け落ち決行、という時に変死体で発見されるソフィー。 それから、アイゼンハイムの舞台がガラッと変わります。 普段着のようなシャツとズボンでふらっと現れて、無言でだるそうに椅子に座って怪しい降霊術のような出し物をする。 前半の舞台の華やかさと、後半の舞台の怪しさ。良い演出だなぁ、と思いました。 その対比がアイゼンハイムの心の荒み方を表しているようで… …とか言っても、ソフィーが死んでそうにないんですよね〜これが。 なんていうか、キレイで賢くて強いんですよ、ソフィーが。 「絶対に大丈夫」感がバリバリ伝わってきて、「まさか、本当に死んじゃってたりしないよね。」っていうドキドキ感がなかったのが残念でした。 もっともっとお姫様っぽい弱々しい感じのヒロインだったら、謎解きの瞬間の爽快感と痛快さが強くなったんじゃないかと思います。 もちろん、謎解きの瞬間はお姫さまな顔から変わっていてもらわなくてはいけませんが。 どこからがアイゼンハイムの仕込だったのか、もしかしたらウィーンに帰ってきたときから?とか考えると、もう一回見て確かめたい気になる映画でした。 |
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